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絵本で心にも栄養を
地下鉄
台湾の絵本作家、ジミー<幾米>さんの作品です。
視力を失った少女が、15歳の誕生日に、地下鉄に乗って旅に出ます。
自分の居場所を見失い、迷ったり、道を間違えたりしながらも、彼女は勇気を持って旅を続け、そして様々なことを考え、気づいて行きます。
彼女を取り巻く世界は、時に奇妙で、時に物悲しく、時におどろおどろしいですが、色彩豊かで、繊細で、とても美しく描かれています。
最初と最後に引用されている詩も、印象的です。
絵本が子供だけのものではないということを、改めて感じさせてくれる、温かい気持ちになれる作品です。